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本性の舞扇


本性の種

人間の欲望は、些細な人の不幸を蜜のように甘く感じ、これが生の執着となり苦しむのです。
人間は、人の不幸を身近に感じなければ生きていけない生き物なんです。
あー、今日もどこかで人間の本性が舞扇をもって舞い踊っています。

舞扇とは、日本舞踊に用いられる扇子です。
普通の扇子と材質は同じで、10本ある骨には竹や木、扇面は紙が用いられています。
しかし舞踊では扇を投げたり、指で挟んで回す「要返し」などの動作を行ったりするため、
扱いやすいよう要の部分に鉛の重りが仕込まれているのです。
また耐久度を上げるため、親骨と紙は糊で貼られた上に糸で結ばれ強化されているのです。
つまり、計算ずくで踊るための扇なのです。
人間はね、人の不幸を待ち構えて、本性の舞を踊るために用意しているのです。

扇面は無地のものや、各流派の流紋がデザインされたものもあります。
人間の本性はね、誰の本性かを鼓舞するため工夫もして、
用意万端で踊るのです。

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