化城宝処の譬え 法華経 化城諭品 第7に出てくる譬え話しです。
物語
長くけわしく非常に困難な道を、宝物を探し求めて旅をしている一行がありました。
一行の中には、もう疲れてしまったり、
この道は恐ろしくて行く気にならなと言い出しました。
そこで、リーダーは、ひとつの大きな城を幻としてあらわしたのです。
一行は、その城で休息して疲れをすっかり癒しました。
それを見計ってリーダーは、その幻の城を消してしまいました。
「さぁ、本当の宝物のある場所はもうすぐだよ」と一行をはげましました。
そうやって、そこへ導きつづけたのでした・・・。
補足
「長くけわしい非常に困難な道」とは、われわれ人生の旅路です。
人生での出来事に疲れてしまったり、
迷いが生じた時に、とりあえず、迷いを除いて
、心に安心を得るように化城(幻の城)へとみちびいてくれるのです。
つまり、「目の前に現れる現象は、仮に現われたに過ぎないので、
それにふりまわされるな」ということです。